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失望と絶望の間で眠る。

あぁ、気に入らない。部屋にあるこの暖色のカーテンもソファの明るい色
も、何もかもが今の私に合わなさすぎる。基本的に閉めっぱなしのカーテンは買った当初はこれからの生活に期待をして暖色にした。ソファも同じ。今考えると、何を期待していたのか、過去の自分に問うてみたくなる。期待することなど何もなかったのに。

とある大企業のわりと重要な地位にいた父のおかげで私の家はなんでもあったし、欲しい物があればすぐに買ってもらえた。それが逆につまらなかった私は、20歳になると家を出た。家を出ることに両親は激しく反対したけど、私が聞く耳を持たないことに諦めたのか、何も言わなくなった。家を出る日も何も言わずに家を出た。
さすがに遠く離れた所まで父の権力が及んでいるわけもなく、路頭に迷いつつもなんとか生活品と新居は確保できた。当然、仕送りなんてないから自分で働くしかないのだが、「働く」ということに慣れていない私は働く気すら起きずに、生活は不安定になっていった。

そうして、今日のように何でもないことが気に入らなくなるのだ。全ての原因は、私にあることくらい知っている。それでも、認めたくない。自分が、ここまで無能な人間だということも、今まで父の権力に守られて生きていたことも。

どこからか「今まで通りに暮らしていれば良かったものを。」そんな囁きが聞こえてきそうで、私は耳を塞ぐ。

  トラックバック:(0)  コメント:(0)  2008年6月18日 19:59